KILLER QUEENレビュー(ネタバレなし)


合計点 92 個人的総評
シナリオ 9  同人ソフトとしては、初のゲームレビューです。

 一番評価できるのは、戦闘シーンに迫力があるため、この後どうなるんだろうというハラハラドキドキするような先が読めないシナリオとストーリーのおもしろさです。
 他のレビューサイトを見てもストーリーのおもしろさを評価している方が多数いました。
 シナリオを担当した健速氏は「こなたよりかなたまで」のシナリオを担当している人でもあります。
 同人なので、グラフィックとシステムに不満はあります(左右の目のバランスが崩れていたりなど)が、それ以外は満足です。

 システムとしては、ディスクなしで動きますが500MBの容量が必要になります。
 また、選択肢のない一本道なので、選択肢を重視する人にとってはお勧めできないのがあります。
 セーブ箇所も15箇所とあまり多くないです。

 ある日、訳もわからずにある場所へと連れて来られて、そこで生死を賭けたゲームが始まります。
 人を殺すかそれとも生き残るかという極限状態の中で、それぞれの人間ドラマがよく出ていました。

 ゲームを終わらせるには、首輪を解除しないといけなくなります。どこか、バトル・ロワイアルに似ていますが、本編でも「そういえば、こんな映画があったよね」とセリフに使われています。
 同人だからできるというのが、元ネタを素直に認める確信犯……

 泣きはしませんでしたが、ストーリーとしてはおもしろいです。
 思わず、PS2版の体験版をやってみたら、あっという間にハマってしまいました。  でも、あちこちのレビューサイトを見ていたら、ストーリーはよくても、ご都合主義が多いというのがありました。

 2008年7月31日に、PS2版として同人版のCGやシナリオを全て一から見直して、それを一新させたものが「シークレットゲーム 〜KILLER QUEEN〜」として発売されます。
 試しにこちらのサイトから、Downloadのページに行き、プレ体験版Ver.1.00をDLしてプレイしたらそのおもしろさがわかると思います。
 同人版の第1章のメインヒロイン、姫萩咲実(ひめはぎさくみ)ルートの一日目ができます。しかも、ヴォイスありです。
 なお、2008年5月30日で配信は終了しますので、お早めに。
 5月16日からは麗佳編の体験版 -Episode2/麗佳編 体験版-Ver.1.00ができるようになります。

 まずは何も言わずに体験版をプレイして、その後で「シークレットゲーム 〜KILLER QUEEN〜」のキャラクターを一人ずつ見ていったら、何ともいえないやり切れない思いになります。いったい、この危機をどうするのかが気になってしまいました。
 それから、同人版を手に入れてハマってしまいました。
ストーリー 10
グラフィック 6
音楽 10
システム 7
お勧め度 10
迫力度 10
鬱度 10
萌え度 10
満足度 10


目次

基本データ  このゲームとは?  世界観の説明  個人的解説  ストーリー構成  キャラ紹介
ネタバレ  買った理由  システム  音楽  BRとKQの類似点  同人版とPS2版の相違点   プレイ後の謎

基本データ

   
項目
内容
メーカー名
FLAT
価格
イベント(夏コミ)価格 1500円
店頭価格  1890円
発売日
2006.08.16
ヴォイス
主人公以外あり
音楽
Shibayan なるちょ
OP曲
「トラワレビト」 遊女
ED曲
「桜華想恋」 遊女
原画
己即是空
シナリオ
健速
デモ
オープニングムービー、主題歌、エンディング曲、BGMのDL可能
体験版
DL可能
エンディング
選択肢のない一本道で二種類のエンディング
おまけシナリオとしてキャラ座談会やNG集もあり

 
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KILLER QUEENとは?


 閉鎖された廃墟、閉じ込められた13人のプレーヤー。
 爆弾の仕込まれた首輪。トランプを模したPDA。
 72時間以内に与えられた条件をクリアしなければ首輪は爆発する。
(パッケージより)


(補足説明)

 閉鎖された廃墟に主人公を含めた13人のプレーヤーが(拉致されて)連れてこられます。
 首には爆弾の仕込まれた首輪がつけられているので、首輪の解除条件やルールを破ったり、無理に外そうとすると首輪は爆発して、プレーヤーは即死してしまいます。
 首輪を外すには、プレーヤー一人一人に配布されているPDA(携帯ゲーム機のような物)に表示されている条件を揃えないといけないわけです。しかも、その解除条件は一人一人違います。
 だから、解除条件に合う人と共存する人も入れば、人を殺さないといけないから一人で行動したりしないといけない人もいます。
 でも、その行く手を阻むルールや罠も存在しているから、誰が生き残るか分からないという、まさに先が読めないハラハラドキドキ感があります。

 緊張感が好きな人や一味変わった面白いゲームをやるのであればお勧めしたいと思います。


 
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世界観の説明


 気がつくと、主人公御剣総一(みつるぎそういち)は、窓のない鉄板が打ち込まれた部屋にあるベッドに寝かされていました。
 どうやら学校の帰りに薬をかがされて、気がついたらここにいたようです。
 取られた物は何もなく、私物はすぐ側にあって、そして、首には首輪がいつの間にかつけられていて、PDAという携帯ゲーム機のような物が置いていました。

 総一のPDAに書かれていたマークは、スペードのエースです。
 そして、PDAを起動させると、いくつかのルールと首輪の解除条件が書かれていました。



 共通ルール(13台のPDA全てに表示されているルール)

・RULE1
 参加者には爆発物付きの首輪が付いている。
 PDAの解除条件に表示された条件を満たした状態で首輪のコネクタにPDAを読み込ませれば外す事ができる。
 条件を満たさない状況でPDAを読み込ませると首輪は15秒で爆発する。

・RULE2
 参加者には1〜9のルールが4つずつ教えられる。
 与えられる情報はルール1と2と、残りの3〜9から2つずつ。
 およそ3、4人でルールを持ち寄れば全てのルールが判明する。

(補足説明)
 13人全員のPDAに表示されるのは、ルール1とルール2のみで、あとのルール3からルール9はこのうちからランダムに2つずつ、合計で4つのルールが表示されています。
 だから、他のルールを知りたければ、5、6人いないとわからないわけです。



 個別ルール(主人公のPDAに表示されているルール)

・RULE3
 PDAは全部で13台存在する。
 13台にはそれぞれ異なる解除条件が書き込まれており、ゲーム開始時に参加者に1枚ずつ配られている。
 この時のPDAに書かれているものがルール1で言う条件にあたる。
 他人のPDAに書かれた条件で首輪を外す事は不可能で、読み込ませると爆発する。
 あくまで初期に配布されたもので実行されなければならない。

・RULE6
 開始から3日間と1時間が過ぎた時点で生存している人間を全て勝利者とし10億円の賞金を山分けする。



 その他のルール

・RULE4
 最初に配られる通常の13のPDAに加えて1台のジョーカーが存在している。これは通常のPDAとは別に、参加者のうち1名にランダムに配布される。
 ジョーカーはいわゆるワイルドカードで、他の13のカード全てとそっくりに偽造する機能を持っている。
 制限時間などは無く、何度でも別のカードに変える事が可能だが、一度使うと1時間変更は出来ない。
 さらにこのPDAを接続して判定をすりぬけることは出来ず、また、解除条件にPDAの収集や破壊があった場合にもこのPDAはその数に加算されない。
 所持数としても破壊数としてもカウントされない。

・RULE5
 侵入禁止エリアが存在する。
 そこへ侵入すると首輪が警告を発し、無視すると爆発する。
 また、2日目になると侵入禁止エリアが1階から上に向かって全域に広がり始め、最終的には全てが禁止エリアとなる。

・RULE7
 一部に戦闘禁止エリアが存在する。
 この中で誰かを攻撃した場合、首輪が爆発する。

・RULE8
 開始から6時間は例外的に、全エリアを戦闘禁止エリアとする。
 過失や正当防衛は除外。

・RULE9
 カードの種類は以下の13通り。

A:クィーンのPDAの所有者を殺害する。手段は問わない。

2:JOKERのPDAの破壊。
  またPDAの特殊効果で半径で1メートル以内ではJOKERの偽装機能は無効化されて初期化される。

3:3名以上の殺害。首輪の爆発は含まない。

4:他のプレイヤーの首輪を3つ取得する。手段を問わない。
  首を切り取っても良いし、解除の条件を満たして外すのを待っても良い。

5:館全域にある24個のチェックポイントを全て通過する。
  なお、このPDAにだけ地図に回るべき24のポイントが全て記載されている。

6:JOKERの機能が5回以上使用されている。自分でやる必要は無い。近くで行われる必要も無い。

7:開始から6時間目以降にプレイヤー全員との遭遇。死亡している場合は免除。

8:自分のPDAの半径5メートル以内でPDAをキッチリ5つ破壊する。
  手段は問わない。6つ以上破壊した場合には首輪が爆発する。

9:自分以外の全プレイヤーの死亡。手段は問わない。

10:5個の首輪が爆発していて、更に5個目の爆発から2時間以上が経過している。

J:ゲームの開始から24時間以上行動を共にした人間が2日と23時間時点で生存している。

Q:2日と23時間の生存。

K:PDAを5枚以上収集する。手段は問わない。


 
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個人的解説


 これは、主人公にとっては何ともやり切れない条件です。
 なぜかというと、主人公の首輪を外す条件はRULE9にある通りだからです。

 PDAのマークはスペードのエース。つまり、PDAのマークがQの人物を殺せと言ってるわけです。
 手段は問わないということは、誰が殺してもいいということになりますね。
 だから、このゲームのタイトルが「KILLER QUEEN」なわけです。
 タイトルの元ネタは、QUEENの曲のタイトルから来ていると思われます。

 でも、このゲームの設定はよく出来ていると思います。
 一番ネックになっているのが、ジョーカーの存在です。
 ジョーカーは、RULE4に書いてある通り、PDAのマークを他のカードと偽装できるわけです。
 もし、首輪の解除条件を明かしたとして、その人がジョーカーを持っていたら最悪です。
 人を殺すことが条件の人が、ジョーカーを使って他のカードに偽装して近づき、寝ている隙にやられるなんてこともあります。
 だから、カードの解除条件を明かしても本当かどうか信用できないわけです。

 もう一つネックになっているのが、RULE5の侵入禁止エリアです。
 開始後24時間で、1階が侵入禁止になるので、何としてでも2階に登らないといけないわけです。そこで待ち伏せを喰らわされたら、最悪です。
 それから、だんだんと2階、3階、4階と侵入禁止になっていって、72時間後には最上階の6階が使用禁止になります。
 つまり、それまでに首輪を外さないといけないわけです。
 そうしないと首輪が爆発します。

 この侵入禁止エリアを上手く使った罠が、落とし穴です。
 つまり、侵入禁止になっている下の階に突き落とすことが出来れば、首輪が爆発してゲームオーバーになってしまいます。
 しかも、ボタンを押すと、なぜか下の階に落ちる落とし穴という罠もあります。落ちたときは大丈夫なように、下の階のクッションベッドに落ちるようになっています。

 そして、そのジョーカーを持っている人もカードが2の人に狙われていることになりますし、RULE4では、解除条件にPDAの収集や破壊があった場合にもこのPDAはその数に加算されないわけだから、カードが8とKの人にとっては解除条件が困難になってしまいます。
 もし、その中にジョーカーのPDAが混ざっていたら、完全に命取りになるからです。
 カードが8の人はかなり厳しいです。

 その他方で、共存しないといけない人もいます。Jのカードがその人ですね。
 相性がよさそうな人は、JとQ、2と4と6と8とKといったところです。
 前者は生存という意味では共通しているので、Aの人に見つからなければいいわけですし、後者はPDAという点で一致しています。
 2の人にジョーカーを判断して、6の人がジョーカーの機能を使って首輪を外してから、2の人がジョーカーのPDAを破壊。首輪を外してから、Kの人が残りのPDAを収集して首輪を外し、8の人がPDAを破壊すれば首輪が外れることになるわけですね。
 その時点で、外した首輪は4つになるから、4の人がそれで首輪を外せることになります。
 でも、そううまくいかないのがこのゲームのおもしろいところです。

 人殺しが解除条件になっている人は、一人で行動しないといけないですね。
 特に、カードが9の人は最悪ですね。自分だけが生き残っていないと首輪を外せないわけですから。
 だから、誰がどのカードを持っているかわからないところが面白さを引き立てています。
 一緒に居る人が人殺しのカードを持っている場合もあるわけです。ジョーカーを持っていて偽装している可能性があるからですね。

 人殺しのカードを持っている人は、A、3、9、10です。
 主人公はAのカードを持っているから、この3人に出会わなければいいわけです。

 そして、この施設はいったいどこにあるんでしょうか。
 たぶん、無人島じゃないとこういう建物は作れないと思います。

 しかも、その建物は広すぎます。モール街より広いということなので、建築費は何億とかかっていると思います。
 そして、階段の他にもエレベーターで上に行くことができますが、エレベーターで移動はまずいですね。
 待ち伏せされたら終わりですから。
 階段は、何箇所もありますが、一箇所を除いてバリケードが貼られていたり、コンクリートで埋められていたりと通れなくなっています。
 つまり、階段を移動するには、その一箇所しかないわけです。
 待ち伏せするのは、いい条件の場所です。

 そして、各階の部屋には、武器があったり、食料、飲み物、救急箱があったりするので、部屋によっては有利不利が別れてきます。
 もちろん、何もない部屋もあります。
 しかも、上に上がるごとに、武器がだんだんと強力なものになっていきます。最初は銃だけだったのが、最上階になるとサブマシンガンやロケットランチャー、手榴弾、催涙弾があったりしますので、下にいればいる程、武器では不利になってきます。
 さらに、ソフトウェアが置いてあったりもするので、PDAにインストールして機能をヴァージョンアップさせることもできます。

 問題になってくるのはPDAのバッテリーの消費量です。ソフトによっては、消費するのが大きかったり小さかったりするので、インストールするのは慎重にしたほうがいいですね。
 PDAのバッテリーがなくなると首輪を外せなくなる(首輪を外すには、PDAのコネクターを首輪に繋げないといけないからバッテリーが必要になってきます)ので、その分、バッテリーのことを考えると余計に慎重になります。

 ローマには、古くからこんな格言があります。
 「人を信じるのはいいことだ。だが、人を信じないのはもっといいことだ」
 まさに「信じられるのは自分だけ」です。
 日本のように人を信じていたら、危ないゲームになります。


 
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ストーリー構成

説明
第一章
KILLER QUEEN

主人公が最初に出会う姫萩咲実がメインヒロインの章。
キャラ名をクリックすると、そのキャラのリンク先に行きます。

個人的な感想
 個人的には、一番面白いと思える章です。ラストがまた……
 この章をやったら、咲実萌えになるのは間違いないです。
 この章をやり終えて、咲実たんハァハァになりました。
 もちろん、咲実がメインヒロインだから、当然エロシーンもあります。

 この章は、謎が一番多く解明されている章でもあります。
 つまり、一番のメインストーリーはこの咲実ルートだと思います。
 それに、KILLER QUEENですし。

 以下はネタバレになるので、伏字にします。
 でも、ラストはご都合主義ではないかと思っています。さすがに、あれはどうかなと。
 名探偵コナンの映画にあった「時計仕掛けの摩天楼」を思い出しました。
 あれは確か、赤い糸を切りたくなかったからなんですよね。

 咲実たんは最初は怯え切っていたのに、だんだんと頼もしいキャラになっていました。
 これをヒロインの成長と取るか、ご都合主義と取るかは人それぞれですが、私は成長と取りました。
 極限状態の中が、その人の本音が一番出安いですからね。咲実たんの意外な一面が見れます。
 総一のために、咲実たんがあそこまで大胆なことをするとは……恋は盲目……じゃなかった、咲実たんの精神はかなり強そうですね。
 もし、つきあったら、咲実たんが主導権を握っているような、そういう気がします。
 それが咲実たんハァハァになってしまったわけです。
 でも、レビューサイトでは、咲実のキャラの変わり様は、ご都合主義という意見が多かったです。


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第二章
「And There Were None」


色条優希がメインヒロインの章。

個人的な感想
 第1章をクリアするとこの第2章がプレイできます。
 ところで、この第2章のタイトルを直訳したら、「そして、誰もいなくなった」←伏字にしています。
 第1章が曲のタイトルだと思ったら、第2章は映画のタイトル。それはどうでもいいとして、タイトルで既にネタバレしているのはいかがなものかと。

 第2章では、また最初からスタートしますが、第1章とは違うルートになります。第2章では、優希が主人公と最初に接触します。ちなみに、立ち絵が抜作先生(by ついでにとんちんかん)みたいになっています。招き猫みたいなポーズなんですね。
この章では、優希が主人公のことを「おにいちゃん」と呼んだり、時には一緒にお風呂に入ったりしますので、妹萌えの人は撃沈されます。
 私は妹萌えですが、撃沈はされませんでした。

 この第2章は、プレイをすると鬱になります。
 特に第1章の思い入れが強い人や、キャラに萌えた人は余計にショックを受けるかも……
 「君が望む永遠」の第1章の最後で、遙が事故に遭ったときの10倍以上はショックを受けます。
 なぜかは、ネタバレなので伏せます。
 そして、第2章では第1章では一部接触しなかった人たちと行動をすることになります。PS2版の体験版では、第1章と第2章のキャラが混ざってるようですね。
 でも、ちょっと気になりませんか。
 第2章では優希と出会うのだから、第1章の咲実はどこに……という疑問です。

 答えは、こちらのCG&ScenarioのSCENE3を読んだらわかります。
 思い切りネタバレしていますので、読むときは注意をしてください。
 こういう理由で、10倍以上の鬱になるわけです。

 ちなみに、優希は「かのこん」のしずる顔負けの淫乱少女なので、エロシーンが多くあります。
 咲実たんは1回だったのに、優希は3回、喘ぎ声も含めると7、8回は超えていると思います。

 でも、ラストは好きでした。
 こういうラストはいいですけど、優希は淫乱な体質を直せたのか疑問です。


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EXTRA
おまけしなりお


付録シナリオです。

個人的な感想
 第1章と第2章をプレイしたら、タイトル画面にEXTRAが追加されて、CG鑑賞、BGM鑑賞、回想モード、おまけしなりお、NG集が見れます。
 ついでにCG鑑賞、BGM鑑賞、回想モードはその通りの意味です。
 おまけしなりおは、女性キャラが居酒屋に集まって、あのゲームを振り返ったり、後日談を語ったりするというものです。

 セリフのほとんどがギャグになっているから、これは、笑えます。
 「あのときは殺しちゃってごめんなさい」とかありえないセリフを言っていますからね。
 ただ時事ネタが入っているから、昔のパロディーが笑えるかどうか微妙です。

 出番の少なかった女性キャラの文香さんが愚痴を多く吐いています。
 PS2版ではあるんでしょうかと気になっていましたが、文香さんルートがないことが明らかになりました。
 攻略ルートがあるのは、、咲実、渚、麗華、優希のみで、文香さんが入っていないんですね。
 ちなみにレビューサイトでは、「なんで、文香さんルートがないんだ!」といった不満がありました。
 意外と文香さん、人気です。
 それだけに、PS2版で入っていないことが残念でなりません。

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EXTRA
NG集


付録シナリオです。

個人的な感想
 セリフを間違えた等の声優さんのNG集です。
 普通のエロゲーには、まずない付録です。
 緊迫しているシーンでセリフを間違えて、それでキャラの表情が変わっていったりするのは萌えます。

 ニコニコ動画でも、時々声優のNG集とかがUPされています。
 喘ぎ声を上げているのに、セリフを間違えたりとか、ボリュームを上げて聞けないですね。

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キャラ紹介

 各キャラの下線部をクリックするとFLATのキャラ紹介ページが開きます。
 リンク先では、サンプルヴォイスやおまけヴォイスとして声優のコメントがあります。
 なお、ネタバレになるところは、伏字にしています。    
キャラ名
説明
御剣総一
(みつるぎ そういち)
 
 キャラ説明

 本編の主人公。
 高校生で、学校帰りに拉致されて、ゲームに強制参加することになります。
 どうやら、過去に何かあったらしく、メインヒロインの咲実や優希を守る事情にも、その過去の出来事が関連しているらしいです。

 個人的感想

 ヘタレじゃなくてその逆です。主人公としてはしっかりしています。
 ヒロインが危機になったときには救ってくれたりと頼もしい存在になりますが、後半になるに連れて立場が逆転してきます。

 どうして、そんなに頼もしいのかその理由も明らかになってきますが、これは悲しいです。
 それにしても、咲実たんが精神的に強すぎるんですけど……←伏字にしています。

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姫萩 咲実
(ひめはぎ さくみ)

 

 キャラ説明

 メインヒロインの一人。
 都内の有名女学院に在学ということは、女子高生ということですね。年齢は18歳だと思いますが、主人公より少し下に見えます。
 下校中に拉致されて、強制的にゲームに参加させられることになります。
 参加者候補に挙げられたのは、その容姿がある人物とよく似ていたからです。

 個人的感想

 咲実たん、ハァハァ……
 最初は健気なヒロインだと思っていましたが、見事に萌えてしまいました。
 世話好きの咲実たんにハァハァ。こういう人にお世話されたいです。
 後半のセリフの「好き嫌いは許しません」というのに萌えました。

 将来は、姉さん女房になりそうです。
 顔はかわいくても性格にギャップが……
 第1章で結ばれた総一のこれからが思いやられます。
 総一は咲実たんとならいい家庭を築けそうです。

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北条 かりん
(ほうじょう かりん)


 キャラ説明

 ヒロインの一人。少年のような外見をしていますが、少女です。
 かなり冷静沈着な性格をしています。
 このヒロインは、他の人と違って拉致されてきたのではなく、難病に侵された妹を救う金を得る目的で、自らゲームに参戦しています。

 個人的感想

 ヒロインとしては割りと好きなキャラです。
 明るいキャラなところもあるので、ムードメーカーな存在なんですね。

 総一のことを笑顔で「御剣!」と呼び捨てで呼んでいます。
 そして、照れた表情がかわいいというより萌えます。

 でも、第2章の扱いやPS2版の咲実以外のキャラルートの扱いが悲惨です。←伏字にしています。
 電撃G'sマガジンのCGでは、銃でわき腹を撃たれて倒れこんでいるのがあります。
 ここまでネタバレしていいんですか。
 PS2版の設定では、自ら参戦したのではなく、なぜか拉致されてきて、後から賞金のことを聞いたからということに変更されています。

 さて、PS2版では、かりんルートがないようです。かりんは結構いいキャラなので、かりんルートがないのがもったいないですね。
 そして、渚ルートでは、こちらのCG&ScenarioのSCENE4を読んだらわかるように、
かりんが敵キャラになっているので、キャラルートによって、かりんの役が違うようですね。

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綺堂 渚
(きどう なぎさ)


 キャラ説明

 ヒロインの一人。
 見た目は20歳くらいの少女(20歳は少女でいいのか?)。
 場違いな服装(ゴスロリ服)や空気の読めないポワポワとした雰囲気を醸し出す異色な参加者。
 拉致されての強制参加者らしいです。
 スローペースな思考と言動は、ある意味、場を和ますムードメーカー的存在。

 個人的感想

 渚たん、ハァハァ……
 「キラークイーン」の中では一番好きなキャラです。渚たんは俺の嫁と言えるくらいのキャラですね。

 自分がゴスロリ萌えというのもありますが、撃沈したのは、ロリっぽい丸い瞳としゃべり方です。
 サンプルヴォイスを聞いたらわかると思いますが、「ARIA」のアリシアさんみたいなしゃべり方をしています。
 もちろん「あらあら」というのもあります。
 声は少しゴトゥーザ様に似ています。

 個人的に印象的に残っているセリフは、「かりんちゃん!」と「はい〜」です。

 こういうしゃべり方なので、緊張している雰囲気のときに、こういうアリシアさんみたいな場違いなキャラが出るものだから、緊張感がぶち壊しということになります。
 でも、それで緊張感がほぐれますから、癒し系キャラというか和み系キャラというか、ムードメーカーのような存在なわけです。
 それでいて、家庭的です。戦闘禁止区域ではなぜかフライパンの存在を気にしていて、食料をアレンジして出すとかしています。

 PS2版では、渚ルートがありますから、嫁のプレイが出来るようになってかなり嬉しいです。
 でも、CGがなぜかロリっぽいです。
 こちらの一番左のCGが渚たんな訳ですが、どう見ても20歳には見えません。小学校高学年くらいに見えますね。
 そして、ゴスロリの服も色が薄くなっているのが残念です。
 でも、渚ルートは楽しみにしています。

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陸島 文香
(りくしま ふみか)


 キャラ説明

 ヒロインの一人。
 見た目どおり普通のOLで、受付譲をやっているようです。
 昼休みにお昼の買い物に行く途中で拉致されて、ゲームに強制参加させられることになります。
 総一より年齢が上なだけあって、考え方も行動も知性的な頼れるお姉さん的存在。

 個人的感想

 姉萌えの人は撃沈するキャラですね。
 レビューサイトの多くでは、意外に人気が高い人で、「なんで、文香さんの攻略ルートがないんだ!」と怒っている人もいました。
 さすがOLの受付譲というだけあって、笑顔には癒されますね。しかも、総一をデートに誘っていましたし。

 PS2版では、文香さんの攻略ルートはないことが明らかになりました。
 付録の「おまけしなりお」でも愚痴っていたのに、PS2版ではスルーされてしまいました。
 まだ、PSP版やPC版等でリメイク版として発売される望みはあるので、そのときに文香さんルートがあったらプレイはしてみたいと思います。

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色条 優希
(しきじょう ゆうき)


 キャラ説明

 ヒロインの一人。
 今回のゲームの最年少参加者です。
 その生い立ちにトラウマがあり、他者に対して異様な警戒心をもちます。
 その反面、心を許した相手にはとことん甘えてくる甘えんぼうのさびしがり屋さんです。

 個人的感想

 妹萌えの人は撃沈するキャラですね。
 でも、レビューサイトでは、あまり撃沈したというのは見たことがないです。
 キャラの声を担当しているのは、妹萌えのキャラで有名な北都南さんです。

 総一のことを「おにいちゃん♡」とロリ声で呼んでくれます。
 それだけじゃなくて、一緒にお風呂に入ったり、一緒に寝たりします。

 妹萌えなのに萌えなかったのは、理由があるからです。以下ネタバレになります。
 ヤンデレ優希ちゃんに((((;゜Д゜)))ガクガクブルブル。
 あんなのアリか? と言いたくなるくらいのヤンデレ度です。
 サンプルヴォイスのおまけヴォイスで、北都さんが「怖い」と言っていましたが、その通りですね。
 第2章のタイトルは「And There were none」「そして、誰もいなくなった」です。
 ここまで言ったらどういうことなのかわかると思います。

 そして、痴女というか淫乱少女です。
 いきなり総一を誘ってきたり、オナニーを始めたりして濡らしてきますし。だから、三回もベッドシーンがあることに……


 ちなみにレビューサイトでは、この第2章は、第1章よりもいいという意見が多かったです。
 個人的には、第1章のほうがよかったですね。
 第2章はラストはよかったですが、それ以外は何とも言えません。あの鬱シーンもありますし。

 さて、PS2版では攻略ルートになっています。
 また、ヤンデレキャラになっていそうな気がします。
 さすがに、淫乱キャラにはなっていないと思いますね。
 PS2版でどう変わったのか楽しみにしたいです。

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矢幡 麗佳
(やはた れいか)


 キャラ説明

 ヒロインの一人。
 女子大生。
 なのに、金髪ツインテールです。
 大学のキャンパス内で拉致されてゲームに強制参加させられます。
 状況を巧みに読み取る優れた洞察力と自らに最善の結果がでるように動くことができる行動力を持ち合わせた女性。
 敵に回せば誰よりも手ごわい祖手になるようです。

 個人的感想

 キャラと声が合っていないと個人的に思っています。サンプルヴォイスを聞いたらわかると思いますが、もうちょっと高い声でもいいのに、やたらと低いです。
 それでいて冷静で、総一を「御剣」と呼び捨てにしています。
 ちなみに、こちらに麗佳のCGがありますが、どう見てもロリっぽく見えます。
 レビューサイトでは、そのことを指摘する人もいました。女子大生には見えないですね。
 また、レビューサイトでは、第1章のラスボスと書かれています。

 「電撃G'sマガジン」では、同人版で人気が出たからPS2版で攻略キャラになったとありますが、人気があるのは、文香さんのほうでは……
 こちらのCG&ScenarioのSCENE2とSCENE3に麗佳ルートの一部が載っています。
 麗佳を助けるために、ロープの代わりに手錠を使って助けるわけですが、手錠のカギはなかったというお約束ですから、行動しづらそうですね。
 どうやって、この危機を抜けるのかという興味はあります。
 麗佳ルートということは、手錠が愛の鎖になるということですね。

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郷田 真弓
(ごうだ まゆみ)


 キャラ説明

 ヒロインの一人。
 普通の会社員、と名乗ったが、その物腰には洗練された気品が漂っています。
 序盤、御剣たちとは初対面ながら場をまとめようとするリーダー的存在です。

 状況理解能力にも優れており、的確なアドバイスを与えてくれる存在だが、
それゆえに簡単に信用してしまうには少々危険な人物でもあります。

 個人的感想

 キャラと声が合っていない人その2と個人的に思っています。サンプルヴォイスを聞いたらわかると思いますが、やたらと声が低いです。
 外見からもわかるように冷静です。会社を経営しているだけあって、的確な判断力やまとめ役、冷静さはキャラの中では一番ありますね。

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長沢 勇治
(ながさわ ゆうじ)


 キャラ説明

 塾に行く途中で拉致されてゲームに強制参加させられます。
 健全とはいいがたい思考をもった少年。

 生の死体を見てみたかった、人間を殺してみたかった、などと危うい発言を繰り返す。
 同時にキレやすく感情的、戦い方も随所にザツさが見られたり、強力な武器任せになったりと短絡的。

 個人的感想

 何と書いたらいいのか、よくいるゆとり世代の中学生ですね。
 レビューサイトでは、「ザコキャラ」と「ヘボすぎる。もっと頭を使え」とひどい言われ方をしています。
 あまり一緒には行動をしたくないですね。

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手塚 義光
(てづか よしみつ)

 キャラ説明

 フリーター。

 言動から行動の隅々まで、育ちの悪さが伺える根っからの悪人気質。
 強制参加者にも関わらず、この猟奇的な状況を楽しんでいる節すらある。
 単なる悪人ならまだしも、異様に頭がキレるので手に負えない。

 個人的感想

 典型的な悪役キャラですね。
 総一を狙って襲ってくるなら、この人ですね。総一も何度かピンチになっていますし。
 でも、楽しんでる理由がよくわからないですね。

 声をしているのは一条和矢。この人の名前は、エロゲーとかでよく見かけます。
 今回はヤンデレ優希ちゃんにあんなことやこんなことをされている演技がお見事です。
 しかも、優希とやりまくるとは、かなりのロリコンですね。というか、エロゲーによくいる鬼畜キャラだと思います。
 でも、レビューサイトでは勃起した裸のCGはいらないとありましたが、同じくそう思いますね。

 最初の顔合わせで、総一のことを「坊主」と呼んでいました。
 郷田のことは「おばさん」と呼んでいますね。
 そして、長沢のことを子供扱いして、長沢がブチ切れていたわけですが、この設定を活かして、手塚VS長沢みたいなバトルを派手にやって欲しかったですね。
 それが残念なところです。
 てっきり、こういう戦闘がある伏線かと思いましたが、それとは関係ありませんでした。

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高山 浩太
(たかやま こうた)

キャラ説明

 傭兵を生業とする戦場に生きる男。

 今回の参加者の中では唯一、実戦経験を積んだプロフェッショナルであり、
武器の扱いや戦術にも卓越した能力を持ち合わせている。

 ゲームクリア以外のことにはとことん無関心、無感情。

 個人的感想

 クールというよりかは、格好いいキャラです。
 武器のサブマシンガンとかを使えるのは、このキャラ以外にいないと思います。
 でも、割と協力的で、冷静な性格なので、話せばわかってもらえるキャラですね。

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葉月 克己
(はづき かつみ)

キャラ説明

 どこにでもいる気のいいおじさん。

 自分の娘、息子と同年齢の子供たちが殺しあう状況に心を痛め、なんとかして彼らを救おうとする。

 純粋な意味では最も良心的で優しい心の持ち主といえる。

 個人的感想

 この人の職業は、今批判の的にされている公務員です。というより、公務員には見えないです。年齢は40代〜50代の中年です。
 「リストラされる時ってこんな気分だろうかねぇ」というセリフがありますが、これは公務員だからこういうセリフが出てくるわけです。
 実際は公務員もリストラされることもありますけどね。

 おっさんとしてはかなりいいキャラです。PS2版では、渚たんと世間話をして盛り上がっていましたし。
 総一にとったら父親代わりといったところでしょうか。
 「よし、こうしよう」と決断力もあるので、父親役としては好感の持てるキャラでした。

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漆山 権造
(うるしやま ごんぞう)

キャラ説明

 醜悪で腹黒い思考と、多分に偏った性癖をもつ変態オヤジ。

 外部との情報を完全に遮断されたゲームの舞台において法律はその効力を失い、理性や常識はなんら意味を成さない。
 無秩序な世界は人間がおのずと内包する醜い部分を鮮明に曝け出す。

 個人的感想

 変態的なエロオヤジぐらいしか言うことがないです。
 第1章では首輪が爆発して出番なしだったので、第2章で出てくることになります。

 そこでは、手塚と一緒に行動していますが、優希のお尻を触ってきたりとセクハラ行動が目立ちます。でも、一緒にいた麗佳や文香のお尻は触っていないから、大人の女性には興味はないただのロリコン変態オヤジですね。

 でも、あまり登場してこないキャラですね。
 PS2版では、中間管理職で思い通りにならない職場状況にストレスが溜まっているというプロフィールが追加されたので、何かこれが伏線となって登場が増えてくると思います。職場状況から考えて、同じOLの文香さんにセクハラしてくるかもしれません。そして、セクハラされた恨みに銃撃戦で返り討ちに……なんてなったら面白そうです。

 そして、そのねちっこい言い方が少しむかつきました。
 ちなみに、声優の声を確認してみると分かりますが、先程のキャラで紹介したクールな傭兵、高山浩太と同じ声優の人です。この人は一人二役やっているわけですね。
 サンプルヴォイスを聞いてみるとわかると思いますが、声が全然違うというギャップがあって驚きました。
 そのせいか、おまけヴォイスでは遊んでいるようで笑えます。

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ゲーム主催者
と参加者

キャラ説明

 ゲームではキャラは出てきませんが、声だけとして出てきます。総一たち13人を拉致した張本人たちです。

 やってることは、「カイジ」に出てくる「帝愛グループ」と同じですね。
 総一を始めとした13人のプレイヤーたちは、誰が最後まで生き残るのかを賭けるという金持ちの道楽につき合わされているわけです。
 AとQが生き残るに5億とか賭ける額が半端じゃありません。金持ちはやることが違います。
 このショーの様子は、監視カメラで常に見られていて、金持ちの知的好奇心というのを刺激するわけですね。
 実際、これをやったら犯罪ですね。警察に捕まって裁判にかけられたら、一部の欲求を満たすために殺人という行為を行った。これは卑劣ない行為ということで死刑は確実です。でも、金に物を言わせて、揉み消すか黙らせることも確実ですけどね。
 よく、狩りをするのに飽きたから人間狩りをするというのと発想が似ています。

 個人的感想

 PDAの開発費や首輪や開発費、この建物の建築費を合わせると何千億とかかっているはずです。
 金に物を言わせて、優秀な技術者を集めたのだと思います。

 ちなみに、この賭けはいわゆる「何でもあり」のもので、イギリス式のようです。
 イギリスの賭けなんか知りませんが、何でもありということは、こんなこともありえるわけですね。
・A(総一)があの部屋に入るに1億。
・いや、入らないに1000万。
・いや、入って武器を取るに3000万。
・いや、武器は取らないで食料だけを取るに6000万。

 想像するだけでも、何でもありの賭けだと、かなり盛り上がるというのがわかります。

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桜姫 優希
(さくらひめ ゆうき)

キャラ説明

 色条優希のほうではなく、優希と同名の少女。
 総一の幼なじみ。
 総一より早く生まれたということで、お姉さんぶっている。

個人的感想

 ゲームの冒頭は、この少女の回想シーンから始まります。
 咲実たんは、面影(外見)がこの少女と似ている、優希は名前が同じという理由で、総一はこの少女とだぶらせるシーンがあります。
 どちらかというと、髪は優希と同じ薄紫で、顔は咲実たんに似ています。
 外見は似ているというのはわかるとしても、名前が同じというのは無理があるのでは?

 でも、PS2版では、この回想シーンはありませんでした。
 体験版だから回想シーンを削除したのだと思います。
 同人版は名前だけしか載っていなかったので、苗字まではわかりませんでしたが、電撃G'sマガジン2008年6月号で、苗字が公開されていました。

 桜姫(ところで、「さくらひめ」で合ってるのか? 「おうひめ」かもしれないし、読み仮名がなかったから自信がないです。「ななついろ★ドロップス」の秋姫すももが「あきひめ」だったから、同じ読みだと思うので、さくらひめにしています)というようです。
 「シークレットゲーム 〜キラークイーン〜」の総一のプロフィールを見る限りでは、登場シーンはありそうですね。
 さて、どういう形でPS2版には出てくるのかが楽しみです。

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ネタバレ

 ここでは、各キャラがどのカードを持っていて、どういう性格なのかについて書きます。
 もちろん、誰がジョーカーを持っているのかも書きます。
 当然ネタバレになるので、伏字にしています。わかる部分については、ネタバレにはしていません。
 なお、性格については、他のレビューサイトと同じように、善、中立、悪の三種類で分類しています。
 中立というのは、場合によっては味方になったり敵になったりするということで、中立→善、中立→悪というのもあります。

 
キャラ名
持ってるカード
性格
御剣 総一
姫萩 咲実
Q(第1章ではジョーカー)
北条 かりん
中立→善
綺堂 渚
陸島 文香
色条 優希
7(第2章ではジョーカー)
善→悪→善
矢幡 麗佳
悪→中立→善
郷田 真弓
悪→中立
長沢 勇治
手塚 義光
10
高山 浩太
中立→善
葉月 克己
漆山 権造
不明
 
※補足
 漆山権造だけ性格を不明にしています。同人版では、どういう性格かわからないからです。
 レビューサイトでは、エロオヤジというだけで性格が悪になってたりしますからね。
 もしかしたら、PS2版では割といいキャラになってるかもしれません。

 以下ネタバレしてるので、伏字にしています。


 ジョーカーを持っているキャラに注目してください。
 第1章ではあの人、第2章ではあの人です。それでは、咲実ルートと優希ルートでジョーカーの変更はないと思うので、そうなると、渚ルートと麗佳ルートでジョーカーを持っているのは?
 もう誰なのかは簡単に予測がつきますよね。


 
2008年3月2日のブログに、まだ同人版をプレイする前に誰が主催者で誰がどのカードを持っているのかという予想をしています。
 結果は、ほとんどが外れていました。でも、3分の1くらいは当たっていましたね。どれが当たっていて、どれが外れているかはネタバレになるので、ここでは書かないことにします。


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買った理由



 たまたま、電撃G'sマガジンの2008年2月号を読んでいたら、「シークレットゲーム 〜キラークイーン〜」の特集がありました。
 それを読んで面白そうだと思って、公式サイトの体験版をやって面白いと感じました。

 その後で、公式サイトのキャラクターを見て、かなりやるせない気持ちになりました。
 咲実たんが、咲実たんが……という気持ちになりました。

 それで、どうやって咲実たんを助けるのか気になったので、同人版を予約したということです。

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システム快適度


 
 システムは、同人版ということもあって使いにくかったです。
 特にログを見るときが面倒くさかったです。
 セーブ画面も15箇所あるので、人によっては妥当だと思います。選択肢のない一本道ですし。
 でも、個人的には少なかったと思います。

 また、画面の左上にカーソルを合わせるとPDAのマークが出てきます。そこをクリックするとPDAの画面になります。
 そこでルールとかが見れるようになります。
 そのシステムは使ってる人いるんでしょうか。ちなみに、個人的にはゲームレビューを書いてから、そのことに気づきました。

 そして、第1章をクリアするとCGや音楽、エロシーンの回想ができます。
 そこは普通のエロゲーと同じですね。

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音楽


 
 音楽はそのシーンに合っているのが多かったので、問題は特になかったです。
 でも、緊張感があるゲームのせいか、タイトル画面で流れるときのBGMが怖すぎます。
 そして、さらに恐怖感を煽るようなBGMがあるかと思えば、癒しのBGMもあります。
 だいたい7割は怖いBGMで、3割は癒しのBGMですね。

 戦闘シーンのBGMは、疾走感があるので緊張感がさらに高まります。
 普通のBGMも緊張感を煽るBGMですね。

 効果音もクリックしたときは、ブゥーンという怖い音がしますが、バックしたときはスポンという何かが抜けたようなな音がします。

 一番好きなBGMは、「ONE O'CLOCK MIDAFTERNOON」です。戦闘禁止エリアに入ったときに使われるBGMですね。
 このソフトオルガンの心地よくて安らかな音色に癒されます。
 そして、「TO THIS GEN BARREL WORLD」や「KALBI VS BEER」もいいです。前者はエンディング、後者はおまけしなりおで使われる曲ですが、雰囲気がとてもいいです。

 主題歌のほうもゲームに合っていたと思います。
 オープニング曲の「トラワレビト」は疾走間のあるユーロビートの曲です。KOTOKOが歌ったら似合いそうです。
 エンディング曲の「桜華想恋」はミディアムテンポの曲です。松たか子が歌ったら似合いそうな曲です。

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BRとKQの類似点



 ここでは、「キラークイーン」が「バトルロワイアル」に似ているということですので、どこが似ているのかを表にしてみました。
 なお、私は第一章の「バトル・ロワイアル」しか見ていないので、第二章にあったものは載せていません。(参考:wikipedia)
 
類似点
バトルロワイアル
キラークイーン
舞台
無人島(沖木島)
どこかの施設(場所は不明)
行われた理由
大東亜共和国の制度
金持ちのギャンブルゲーム
参加年齢層
中学三年生の1クラス42人
10代〜40代の13人
連れられた経緯
修学旅行中に拉致
様々な事情で拉致
勝者
最後の一人が優勝
3日と1日時点で生き残っている者を全員勝者
優勝品
なし(家に帰れる)
賞金10億を山分け
支給品
僅かな食料、1リットルの水が入ったボトルが2本、地図、方位磁針、時計、懐中電灯、そして特定の武器
なし(最初はベッドとかの家具を壊して、木の棒を武器にしている)
前回も行われた痕跡
あり(前回の優勝者が参加)
あり(コンクリートを掘った跡がある)
武器の種類
ショットガンやサブマシンガン等の殺傷能力の高い武器や、GPSや防弾チョッキの様な補助的ツールもあるが、フォークやブーメラン等のハズレの武器。(映画版はハリセンや鍋蓋などのよりシュールな武器)
階が上がるごとに武器のある部屋には、殺傷能力の高い武器が置いてある。ショットガン、サブマシンガン、ロケットランチャーもあれば、GPSのような全員の位置がわかるソフトウエアもある。
首輪の機能
首輪には発信機が付いており、生徒の現在位置と生体反応を常に送信し続けている。
特定のソフトウエアを手に入れれば、全員の位置が把握できるから、首輪には発信機が入っていると思われる。また、生体反応がわかるソフトウエアもある。
首輪の機能2
これには爆弾も取り付けられていて、首輪を無理に外そうとしたり、禁止エリアに侵入したりした時などに爆発する様になっている。防水も完璧。
首輪には爆弾が取り付けられていて、首輪を無理に外そうとしたり、侵入禁止エリアに侵入したり、建物の外に出たり、首輪の解除条件を満たさなかったり、戦闘禁止エリアで攻撃したりすると爆発する様になっている。防水は不明(たぶん防水機能はある)
首輪の機能3
盗聴器も内蔵されており、これによって逃げ出そうとしたり反抗しようとしたりする者に先手を打ったり、最悪の場合は政府が即座にその生徒の首輪を爆破する事もある。
建物から逃げ出すことは不可能。主催者が首輪を爆発させることができるかどうかは不明。
禁止エリアについて
全員出発した20分後を以て、そのスタート地点から半径200mが禁止エリアとなり、その後は最初の定時放送の1時間後から2時間毎に3つずつ増えて行く。禁止エリアの座標はコンピューターによって不規則に決められるので、どこが禁止エリアになるのかは放送を聞くまでは分からない。
ゲーム開始から24時間後に建物の1階が侵入禁止になる。それから12時間ごとに2、3階と順番に侵入禁止エリアとなる。侵入禁止になるとPDAがコール音を出して教えてくれる。最終的にはゲーム開始から72時間後に6階(建物全部)が侵入禁止になる。
定時放送
ゲーム中には1日4回、午前と午後の0時と6時に放送が流れる。放送では、ゲーム開始後または前回放送後からその時の放送迄の間に死亡した生徒の名前が読み上げられる。その後に、放送から1時間後、3時間後、5時間後の禁止エリアの座標が告知される。優勝者が決定した時も放送によってその旨のアナウンスが行われる。
なし。基本的なことはPDAに表示されることになっている。ソフトウエアをインストールすれば、生存人数や誰がどこにいるのかがわかるようになっている。
タイムリミット
24時間に渡って死亡者が出ない場合は時間切れとなる。時間切れになると生存者全員の首輪が爆破され、優勝者無しとなる。映画版では、首輪に内蔵されているバッテリーの関係でタイムリミットは3日間となっている。
3日間


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同人版とPS2版の相違点


 
 ここでは、同人版とPS2版の違いを説明していきます。
 同人版を一から見直してPS2版を製作しているわけですから、違いはもちろん出てきます。
 この違いは、体験版のしか載せていません。
 
相違点
同人版
PS2版
首輪の色
銀色(このままファッションとしても通用しそうな色です)
首輪について
解除条件等ルールに違反すると首輪が爆発する。
解除条件等ルールに違反すると首輪が発動して、建物内の警備システムに攻撃される。(爆弾はないと思われる)
首輪の作動について
首輪が警告を発して15秒で爆発し、首が落ちる。
建物内の警備システムが自爆して、違反者を爆死させる。(ただし、一体が自爆しても意味なし。六、七体が集まって一気に自爆するらしい)
攻略キャラ
咲実と優希の二人。
咲実と優希、麗佳、渚の四人。
優勝賞金
10億
20億
他の人に解除条件を教えているか
信頼できる人同士で教えている。
教えていない。


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プレイ後の謎


 
 めでたく、完クリしたわけですが、プレイ後にいくつかの謎が残りました。
 それをいくつか挙げていこうと思います。
 もちろん、ネタバレするところは伏字にしています。

1、登場キャラの名前について

 珍しい苗字が多いですね。
 咲実たんの苗字は、姫萩(ひめはぎ)で、渚たんの苗字は綺堂(きどう)と珍しいのが多いです。
 普通なのは、長沢、高山くらいです。
 主人公の名前は、御剣になっていますから、花形美剣(by セイバーマリオネットJ)みたいな苗字です。

 それに比べて名前のほうは意外と普通なのが多いです。
 どうして、苗字がこんなに珍しいんでしょうか。

2、煽り文章はいらない

 他のレビューサイトでも書いてありましたが、煽り文章があるんですよね。
「総一はこの決断を後悔することになるとは、彼はまだ知る由もなかった」とかそういう文章です。
 はっきり言ってうざすぎ!と書いてあるレビューサイトがいくつかありました。
 全く同意です。

 なぜかというと、先が読めてしまうから、先が読めないハラハラドキドキ感が楽しめなくなるんですよね。
 こういうゲームって、先がわからないから面白いのであって、先が読めるのを書くと……ですね。
 しかも、PS2版の体験版をプレイしたら、この煽り文章がありました。
 煽り文章の修正はしてないんですね。

3、最初の犠牲者は何をやったのか?

 ゲームの参加者を信じ込ませるために、最初の犠牲者が出ているわけですが、この人はいったい何をやったんでしょうか。ゲームの主催者が勝手に選んでいるのでしょうか。

 ちなみに、PS2版の体験版では不明です。無理矢理首輪を外そうとしたようにも見えたんですが、ちょっとそこがわかりにくいです。


4、ゲームの主催者は総一のストーカー?

 咲実たんが拉致された理由が、総一の幼なじみに容姿が似ているから、そして、総一を拉致したのは幼なじみが交通事故で死んで傷心になっていたからです。
 でも、それってゲーム主催者側が、総一の過去を詳しく調べていないと無理ですよね?
 1億2000万人いる中から無作為に参加者選び出したというよりは、前々から総一に目をつけていたと考えたほうが自然です。。
 つまり、ゲームの主催者は総一のストーカーなわけです。それとも、ゲームを盛り上げるために、ゲーム主催者側からそういう人間を選び出せとでも言われたんですか?


5、ゲームの主催者側はどうやって拉致したのか?

 これも考えれば、おかしなことに気づきます。
 総一は学校の帰り、咲実たんも学校の帰り、文香さんは昼食に行くとき、麗佳は大学のキャンパス内で拉致されたわけですが、目撃者がいたらどうしたんですか?
 薬を嗅がせて連れ込んだようですが、最低でも二人以上必要ですし、そこから誰にも気づかれずに連れ込むこと自体不可能な気がします。
 特に文香さんは、人が多くいるところにいるわけですから、そこから連れ込むことは無理な気が……

 しかも、どうやって施設の中に入れたのかについても疑問が残ります。
 出入り口はなく、封鎖されているわけですから、中に入れること自体不可能な気がしてきます。

6、最終日について

 最終日は6階の戦闘禁止エリアにいたわけですが、長沢の死体はどうしたんですか?
 確か、総一が入る前に、長沢がそこに入って戦闘ロボットを攻撃して首輪が爆発したわけですが、その死体はいったいどこに……
 いつの間にか、そのことに触れられずに先が進んでいます。

 そして、用意されたかのように首輪の設計図や解体方法が書かれた箱が……これが都合よくあったからご都合主義だと言われているわけですが。
 しかも、いつこんな箱を入れたのだか……


7、その他について

 ゲームマスターがいるわけですが、その人も首輪をしています。しかも、その人も首輪の解除条件を満たさないといけないんですか?
 もし、そうならば、ゲームマスターなのに、ゲームに強制参加……ミイラ取りがミイラになっていますね。

 そして、第1章で優希は登場せずに死んでいましたが、第2章を見る限りでは絶対にそれはありえないと思いました。
 なぜかは、伏せます。
 もしかして、落とし穴に落ちたとかしてしまったんでしょうか。

 あと、落とし穴ですが、設定はうまいと思ったのに、結局は罠として使っていませんでしたし。
 いや、ここでいう罠とはボタンを押したら落とし穴が現れたというのではなく、手塚が発見した落とし穴の活用方法のことを言っています。
 手塚は、その落とし穴を見て「御剣よ! いいことを教えてくれてありがとな」と笑っていましたが、結局それを使って罠に引っ掛けることはなかったですね。
 手塚のあれはいったい何だったんだろうと思いました。

 そして、ゲームマスターの人。わざわざ集団を分散させようと必死になっていますが、どうして分散させようとしているんですか?
 集団のほうが狙いやすいですし、分散させても合流すれば大丈夫なわけで、メリットがどこにあるのかがわからないですね。


 7月31日にPS2版が発売されるわけですが、首輪が爆発から警備システムロボットに攻撃されるに変更されました。
 たぶん理由は、バトル・ロワイアルに似ているからだと思います。
 でも、この設定が変更されたことで、全員が助かる方法がひとつだけあることがわかりました。
 それは、警備システムロボットを破壊することです。
 つまり、階が上がっていくごとにサブマシンガンやらロケットランチャーやら手榴弾という強力な武器があるのだから、破壊することなど簡単なはずです。
 ゲーム主催者側も、何百台も用意しているわけじゃないですからね。
 一台何億とかかっているはずですし。
 それを自爆させるわけですから、何億円が使い捨てにされていることに……
 でも、参加者の中には、殺人に快楽を求めているような人もいますから、そううまくはいかないわけですね。

 私は、同人版を手に入れましたが、7月31日まで待てない人は同人版をプレイすることをお勧めします。
 でも、発売が2006年ですから、同人ショップの店頭には置いていませんでした。
 自分の場合は、メロンブックスの通信販売で手に入れました。
 予約したのが2008年3月ですが、なぜか2年前のソフトなのに2008年2月29日に再入荷という文字があったので、手に入れられました。

 こちらとしては、PS2版の発売を期待するだけです。
 体験版は、5月16日から麗佳編もプレイできるみたいなので、それをプレイして発売日を待ちたいと思います。
 でも、5月30日で咲実編の体験版は終了するので、それが残念ですね。
 麗佳編の体験版を出した意味がよくわからないのですが。

 なお、初回限定特典には、ドラマCDがついてきます。価格は8400円だそうですが、これは即買いです。
 また、PS2版をプレイしたときに改めてレビューを書こうと思っています。